はじめに:ノートパソコンの中身、見たことありますか?
「ノートパソコンの中ってどうなってるの?」
「CPUやメモリって聞いたことあるけど、実物は?」
そんな疑問を持つあなたに向けて、この記事では富士通 SH54/Gを使ってノートパソコンの内部構造や分解手順、各パーツの役割、そして掃除の仕方までを写真付きでわかりやすく解説します。
- ノートパソコンの安全な分解手順
- 各部品の名称と役割
- 掃除・メンテナンスの基本とコツ
分解するノートパソコン:富士通 SH54/G
本記事では「富士通 SH54/G」を使用しています。
※機種ごとに構造や分解の難易度は異なるため、他の機種を分解する際は事前に調査を。
私は今まで何度も分解・清掃しておりますがLet’s Noteの分解は格段に難易度が高かったのでお手持ちのノートパソコンがLet’s Noteの場合はプロに依頼することをおすすめします。

🔧 分解前の準備と注意点
⚠️ 分解前の注意点
- ネジを1本でも外すとメーカー保証は無効になります。
- 破損リスクがあるため、自己責任で慎重に行いましょう。
- 必ず作業前にバッテリーを外しましょう(感電・ショート防止)
- 機種ごとに構造が異なっている
(基本的にどの機種も分解手順は同じだがLet’s Noteの分解は難易度が高いため避けた方が無難)
🔧 必要な道具
- 精密ドライバー
- エアダスター
- 段ボール
×印を書いてネジを管理(場所ごとに刺す) - 静電気防止手袋(あると安心)



📌 おすすめのドライバーセット & エアダスター:
▶Amazonベーシックドライバーセット(Amazon)
▶エレコム エアダスター 逆さ使用OK 350ml(Amazon)
【STEP①】バッテリー・メモリ・ストレージ・ドライブをはずす
🔋 バッテリーの取り外し
作業中に通電すると危険なので、最初にバッテリーを取り外します。
💾 メモリ・ストレージ・ドライブの取り外し
続いてメモリ・ストレージ・光学ドライブを外します。



【STEP②】キーボードの取り外し
SH54Gのキーボードは天板に固定されており、内部のコネクタを外すことで取り外し可能です。
この作業を通じて、マザーボードと他パーツが分離される状態になります。






【STEP③】内部パーツの説明と役割 | 電源コネクタ・CPUクーラー・無線LANカード



①🔌電源コネクタ
ACアダプターからの給電口
②❄️CPUクーラー
ファンでCPUを冷却します
③📶無線LANカード(WIFIアダプター)
無線LANの受信装置
※この装置の性能によって掴めるWIFIが決まる(WIFI4・WIFI6など)
※この時どちらの線がどちらに繋がっているか写真を撮っておく(戻す時にわからなくなることを防止)



【STEP④】ディスプレイを外す
ディスプレイとマザーボードを固定しているネジを外しディスプレイを外します。



マザーボード・ディスプレイ・キーボードが分離されました。
【STEP⑤】底板とマザーボードを分離する
底板とマザーボードを固定しているネジを外し完全に分離する



【STEP⑥】内部パーツの説明と役割② | CMOS電池・ヒートシンク



🔋C-MOS電池 : 時計やBIOS設定を保持するための電池。消耗すると時刻がリセットされます。
🌡ヒートシンク : CPUの上に配置され、熱を効率的に逃がすための金属製放熱板。
【STEP⑦】ヒートシンクの取り外しとグリス塗布
ヒートシンクを外すとCPUが露出します。
古いグリスを拭き取り、新しいグリスをCPUのみに薄く塗ります。



【STEP⑧】掃除とメンテナンス
底板:固く絞った布で水拭き → 乾拭き
CPUクーラー・ファン:エアダスターでホコリを除去
【STEP⑨】再組み立て(逆順で戻す)
外した順番を逆にして、慎重に元に戻していきます。
ネジの締め忘れ・余りに要注意です。



まとめ:分解で内部の理解が一気に深まる
ノートパソコンの分解は、リスクもある反面、内部の理解を深め、掃除や修理の基礎力を高める貴重な体験です。
実際に分解することで、パーツごとの役割やメンテナンス方法がより深く理解できるでしょう。
- 精密ドライバーや管理方法を準備する
- バッテリーを最初に外す
- 写真を撮りながら進めると安心
- CPUやヒートシンクの掃除は慎重に
今後は、SSDの交換やメモリ増設などの応用にも挑戦してみてください。
さいごに : 作業が不安な方へ
分解作業に不安がある場合は、無理せずプロに依頼するのがベストです。
私も最初に分解したパソコンは元に戻せなくなりました。
経験することは大切ですがまずは知識として知っておくことが大切です。
▶関連記事はこちらもおすすめ

















